現在、Piano Kit 3(日本語、English)、Guitar Kit 6(日本語、English)と同じ世代にあたるChord NOTE(日本語、English)の次のメジャーバージョンを開発中です。
とくに気を引くのはChord Progressionの画面でしょう。
SMFの入出力に対応したので、Chord NOTEでスケッチしたSongを、あなたが普段PC/Macで使用しているDAWにデータを持っていくことができます。なお、コード名はMarkerとして書き出されます。
また、ピアノ固有の、もしくはギター固有のコードフォームをDAWに持っていきたい場合は、書き出したSMFをPiano KitやGuitar Kitに読み込んで、それらのコードフォームをSMFとして書き出すことで実現可能です。
また、SMFの入出力に対応しているということは、バックアップ・リストアができるということなので、簡単に複数のSongを切り替えられます。
ご覧のように、最上部のキーボードは横スクロール対応の4オクターブ表示に対応しました。タップするだけで、コードの構成音を変えることも可能です。その時、コード名も変更したいことでしょう。
そのために「 ! 」(Guess Button)も装備しました。これはPiano Kit, Guitar Kitに装備されたGuess Chord Nameの先を行くものです。より適切と思われるコード名ほど上に表示され、/Bassを考慮することも可能です。
← → ボタンは、Rotate, Transpose, Octaveのモード切り替えができます。
Rotateは転回(Inversion)を意味し、例えばC, E, Gで構成されるCのコードをE, G, Cと1つずつ回転していくことが可能です。Bottomを固定することで、/Bassのコードにも対応できます。
Reset Notesを使って、コード名から判断して、Chord, Bass + Chord, Logical, Logical with Bassの各スタイルに、一度編集したコードを元の形にリセットできます。
Chordは1オクターブ+/Bass。Bass + ChordはBass + 1オクターブ。
Logicalは理論上作られる第1コードフォーム(そのため、9thなどはオクターブを超えます)。
これらのモードを選択すると、次にChord Progressionに追加する際に、自動的にそのスタイルが使用されます。
また、Chord ProgressionのEditモードではさらに詳細な変更を加えられます。
N.C. (None Chord), By Name (Reset Notes), By Note (Similar Chords)と、コード変更が可能で、ビート数も変更できます。
そしてPiano KitではEditモードで各コードを鳴らせませんでしたが、それを鳴るように改良しました。
あと、Long PressジェスチャーでNote Name / Intervalの変更も可能になりましたが、これはEditモードでない場合に動作するようにしました。これでEditモードでコードをドラッグしようとしたら、Long Pressしてると誤判断されたということがなくなります。
それと、右の「>」ボタンで表示される、Customize Chord画面はより実用的なコードをリストアップしてくれるようになっていると思います。具体的に言うと、1つ構成音が違うものが加わったコードまでをリストアップしてくれるので、現在のコードから1つ構成音の違うコードを選んで、それをもとにさらに違う構成音のコードを選んで、と発展させていくことも可能です。
そのほかに、Chord RuleはAllow One Other Scale Note, Allow One Other Non Scale Noteのオプションが加わります。これはあなたのメロディがコードの9thにあたる場合などにも、効果を発揮するでしょう。
そうそう、Piano Kit, Guitar Kit同様に、C, E, Gといった音名だけでなく、IntervalによるR, 3, 5といった表示にも対応したことは申し上げましたが、このInterval機能は他のアプリの先を行くより改善された構造になっています。例えばC9のコードでは2ではなく9と表示してくれたり、その時々のコード名に配慮する形になりました。
とにかく、これまで以上により融通の利くすぐれた楽曲のスケッチを可能としてくれるでしょう。
内部的には、非常に多岐にわたる機能追加と仕様変更が含まれていますので、リリースまでもうしばらくかかりますが、どうぞ期待に胸を膨らませてお待ちください!
なお、Chord NOTE 6をリリース後、Piano Kit, Guitar Kitも今回の開発で得たノウハウを追加したバージョンアップを搭載予定です。もちろん、すべてのバージョンアップは無料です。
それでは、開発に戻ります。お楽しみに♪