ん〜っ、とうとうこのRootage Official Siteの検索が3ページ目まで落ちちゃった。。
前の記事にも書きましたが、ほんとに、「父ちゃん、情けなくて涙出てくら〜〜」でっす(笑)
さて、今日はRootageのファーストアルバム「Growin’ Up」に収録された1曲1曲はどのように作られたのか?具体的に言うと、どのような手順で作られたのかという秘密を語りたいと思います。
まず、歌詞の断片となるようなアイデアは日頃からちょくちょくとメモしてあります。
そして、メロディラインはある時、ある瞬間パッと思いついたものを、でたらめな歌詞で録音してあります。
というのが、普段曲を作ってない段階で既にある内容です。
ここからさ〜て、曲を作るぞ!となった時にまずやるのは、メロディラインを整理整頓することです。
あんまりにもでたらめなので、音程も案外グチャグチャだしリズムもグダグダだからです。
これらをちゃんとした音程、ちゃんとしたリズムで、しかしながらでたらめな歌詞はそのまま録音し直します。ここで鼻歌や楽器とかにせず、このでたらめな歌詞をそのまま歌って残しておくのは、ぼくにとっては非常に重要で、これがあることで、曲が有機的につまり生きた形で存在するイメージがあって、本チャンの歌詞を書くときの手助けにもなります。
次に、仮のコード付けを行います。簡単なコードCとかFm7とかそういう一般的に使いそうなコードを使用して仮のハーモニーをピアノなどで付けます。
これで曲としての基礎部分はできたことになります。
次に詩を作っていきます。
そのためにまず、でたらめな歌詞やメロディライン、どんな曲が今作りたいのか、などをもとに仮のテーマを決めます。
そして、それにあてはまりそうな言葉を、普段から書き溜めてあるメモから抜き出して羅列します。場合によりますが、これだけで50から100行にはなるでしょう。
それらをもとにメロディに歌詞を付けていきます。どこをどのようにして実際付けていくのかは、本当にひ・み・つです(笑)
ただひとつだけ、すごい秘密を教えると、歌詞を書いて初めて曲のだいたいの長さが分かります。
つまり言いたいことが言える長さの歌詞ができてはじめて、この曲は何番までのコーラス(繰り返し)があるのかが決定します。
あっ、もうひとつ、すごい秘密を教えますと、メロディラインは重視しているが、メロディの一音一音は重視していないということです。ですから元は1つの音符に平気で2つや3つの言葉を割り当てたり、2つや3つの音符に対して平気でひとつの言葉しか割り当てない、なんてことは日常茶飯事です。
歌詞が出来たら、もう一度それを元に仮の歌入れをし直します。
さて、歌詞が出来たので、これで本当の意味でのテーマらしきものが見えてきたと思います。
この全体像を大切にしながら、メロディ、歌詞に対して各楽器がどのように演奏されるのが効果的かを考えます。つまり一般にアレンジと呼ばれる作業をします。
そしてこの時初めて、本当のイントロ、間奏、エンディングが決まります。
また、演奏のされ方によって結果的に本当のコードがやっと決まります。つまり、最初は仮でFm7としていた部分が、すべての楽器とメロディを合わせるとハーモニー的にはFm7add9/G#になったりします。
最後に、もう一度本チャンの歌を入れ直して、曲名を決めます。
皆さん、どんな感想を持たれたでしょう?
これが今回「Growin’ Up」に収録された曲のだいたいの制作パターンです。
ぼくの感想を言うとおそらく一番大切にされているのはメロディラインでこれがなければ始まりません。
次に大事にされているのが歌詞で表現できるまでいくらでも曲の長さが変更を受けます。
そして各楽器は、その世界を表現するのに最も適した演奏のされ方に制限されます。
以上が、今回の「Growin’ Up」のそれぞれの曲の制作の順序についてのすべてです。
いかがだったでしょう?意外な部分とかはあったでしょうか?
これは今回のアルバムの曲がこうであっただけで、今後いくらでも変わる可能性はあると思います。
ただ、大事にしたい部分って、結局そう変わらないのかなぁなんて思ったりもしています。
今回の記事で、みなさんの興味が少しでも満たされればうれしいです。
それではまた!